グラナート・テスタメント・シークエル
第3話「鮮血散花〜散りゆくは、美しき吸血の姫〜」




二度と目覚めることはないと思っていた淵く冥い眠りからアタシは目覚めた。
まだ頭が少し寝惚けているせいか、体に妙な違和感を感じる。
「ん……これは……何!?」
視界に映ったのは小さな子供の手……全身を見回してみる……全て幼い子供の体だった。
「人間でないモノに生まれ変わった気分はどうですか? エリザベート・バ……いいえ、エリザベート・シェリダー・ルキフグスさん?」
「えっ?」
声のした背後を振り返る。
そこに男が居た。
白と銀を基本とした王族のような豪奢な衣装を着こなした、漆黒の長髪と瞳を持つ美しい男が……。
「比喩ではなく、本物の吸血鬼に生まれ変わった気分はどうですか?」
「…………」
アタシは一目で彼に心を奪われた。
「……そ、そうね……とりあえず全身で処女の血を浴びたい気分だわ……」
「吸うではなく浴びるですか? なるほど、眠気覚ましの朝風呂といったところですかね……いいでしょう、すぐに用意して差し上げますよ」
男は爽やかでありながら、どこか意地悪げに感じられる微笑を浮かべると、踵を返そうとする。
「待って……あなたは誰?」
「ん? ああ、そうですね……エーイーリー(愚鈍)・ベルゼブブとでも名乗っておきますか……偽名をまた考えるのも面倒ですしね……」
「エーイーリー……様……?」
男の後半の呟きはよく聞き取れなかった。
「まあ、あなたの置かれた立場と状況……詳しいことは後で私達の御主人様に聞いてください。とりあえず、私のことはあなたの仲間……いえ、同志、同じ定めを背負った兄姉とでも思ってください」
「同志?……兄姉……兄様……?」
「……ええ、そう呼んでくれても別にいいですよ」
兄様というのは深い意味もなく不意に口から出てしまった言葉だったが、仲間や同志などといったアタシには信じられない、いや、そもそも理解できない関係(言葉)よりは、とても良さそうに思える。
そうだ、兄姉が良い。
こんな素敵な人がアタシの兄様なら最高だ。
本当は恋人が一番良いのだけど……なんだかアタシの体子供になっているみたいだし……最初はとりあえず妹から始めるのも悪くない。
「では、まずは我らの御主人様にお引き合わせしますか。私の後についてきてもらえますか?」
「……あ、うん……」
「では、行きますよ」
アタシは、まだ違和感のある小さな子供の体で、男……兄様の後を必死に追いかけていった。



「たく、何考えているのよ!? あの馬鹿鬼! 鬼馬鹿はっ!」
瓦礫の山が内側から吹き飛んで、エリザベートが姿を見せた。
「一体どれだけ吹き飛ばされたんだか……誰も居ないの?」
エリザベートは周囲を見回す。
一見、自分以外誰も居ないようだが、周囲は瓦礫だらけで……その下に誰かが埋まっている可能性も高かった。
「仕方ないわね、気配を探るか……そういうチマチマしたのはあんまり得意じゃないんだけどね……」
エリザベートは剣士や格闘家のような修練を積んだ者ではない。
吸血鬼に生まれ変わって、身体能力や五感などは人間とは桁違いのレベルにまで発達したが、技術や経験を必要とする力は持っていないのだ。
相手の気配、波動を関知するというのは第六感、触覚といった本能や肉体的な要素もあるが、それ以上に技術、何より経験が占める割合が多いのである。
特に微量、遠距離な気配や波動を正確に関知できるようになるにはセンス以上に、経験が必要不可欠だった。
「えっと……近くには誰も居ない?……違う、凄く弱い……ただの人間が一人……ああ、あの……えっ!?」
エリザベートの背中にゾクリとした悪寒が走る。
意識して探って、やっと見つけた脆弱な人間の気配など、突然発生した凄まじい魔の気配に掻き消されてしまった。
探ろうとなどしなくても、この強烈過ぎる気配は嫌でも解る。
周囲が物凄い速さで魔の気配で蹂躙さていった。
「ああ……まさか、またこの姿を……力を取り戻せる日が来るとは夢にも思わなかった……」
恍惚としたような女の声。
次の瞬間、エリザベートの背後で赤黒い血色の竜巻が巻き起こった。
「なっ!? ぐぅっ……」
エリザベートは、竜巻の吸い寄せる力に必死に逆らい、竜巻から間合いを取る。
「ク……クククッ……クッ……アハハハハハハハハハハハハハハハッ!」
狂気を孕んだ笑い声と共に、血色の竜巻が弾け飛び、一人の女が姿を現した。
漆黒の長い髪、血のように赤い輝きを放つ瞳、病的なまでに白い肌、黒マントに黒ずくめの衣装といった典型的な『アレ』なファッションをしている。
エリザベートの前に居るのは、アレ……即ち彼女と同じ『吸血鬼』だった。
「……ティファレクト……?」
「如何にも! 我が名はティファレクト・ミカエル! 過去も未来もなく、刹那の血の快楽だけに生きる純粋なる殺戮鬼(吸血鬼)だ!」
翻る吸血鬼ティファレクトのマントの中から、もう一人のティファレクト……女魔導師が姿を見せる。
「二人っ!?」
「戻ったというより、分かれたと言った方が正確なようだ。我はこの者が失った行動原理、衝動……吸血鬼という本能(存在)そのものだ。人間として生きるには不要な要素の塊……我はただ殺し、血を喰らうだけの存在(モノ)に過ぎない」
女魔導師の方のティファレクトが赤い球体に包まれたかと思うと、上空に浮かび上がった。
「逆に言うなら、我ももはや人間的な要素など一欠片もいらん……逝くがいい!」
赤い球体が中のティファレクトごと弾けるように消失する。
「なっ……『自分』を殺した……て言うの?」
「ふん、捨てただけだ。この地上のどこかで正真正銘ただの人間として地べたを這いずり、いずれは死ぬだろうが、我には最早何の関わりもないこいとだ」
「…………」
エリザベートにはよく解った、この吸血鬼は自分自身の人間性……弱さと甘さを完全に斬り捨てたのだ。
「さて、では始めるか……」
吸血鬼ティファレクトの赤く輝きつづける瞳が、改めてエリザベートに向けられる。
「……何をよ……?」
「決まっている……吸血鬼の闘争というものを貴様にレクチャーしてやろうというのだ、新米吸血鬼」
ティファレクトは唇から長く伸びた二本の牙を覗かせながら、妖しく笑った。



玉座に座って瞳を閉じていた男は、口元に微笑を浮かべると瞳を開けた。
「どうされたのですか、お……エーイーリー……様……?」
男の玉座の左隣には半透明な水色の髪の美女が控えている。
「……いえ、まさか分裂するとは思わなかったもので……少し笑えたのですよ」
男には遙か彼方の場所の光景が『視え』ていた。
より正確に言うなら、その千里眼のような力は、水色の髪の美女の能力であり、男は彼女と同調し視せてもらっているだけに過ぎない。
「……確かにこの展開は、私がこの大陸に来てすぐに行った未来予測と著しく離れています……予測……計算しなおしましょうか?」
水色の髪の美女には未来を予測する能力があった。
予知ではなく予測という言葉を使うのは、彼女の未来視が第六感や神託的なものではなく、膨大な過去のデータによる計算から導かされるものだからである。
「いえ、それには及ばないでしょう。要は、力……吸血鬼としての要素を失い、人間として生きた一ヶ月程の人格が別人格扱いになっただけの話……その結果、本来のティファレクトさんの人格、吸血鬼としての要素が体から抜け出し……その存在を具現化……物資的存在に再構築しただけの話……」
男はゆっくりと玉座から立ち上がった。
「解りやすく言えば、人間の方のティファレクトさんの中に幽霊のように宿っていた吸血鬼ティファレクトの意識と力が実体化した……この場合、どちらが本物なんでしょうかね? 人間の方はもはやただの抜け殻……正真正銘ただの人間に過ぎないとなると……私にとっての本物は……やはり、吸血鬼の方のティファレクトさんですかね?」
「……エーイーリー様? どちらへ?」
「以前より完全な吸血鬼として蘇った彼女に祝福を……消えゆく妹にお別れを……ですかね?」
男が左手を横に差し出すと、水色の美女は光と共に半透明な水色の剣に変化し、彼の左手に握られる。
「天使が辿り着く前に……雑事は全て片づけてしまいませんとね……」
男は水色の半透明な剣を携えて、部屋の外へと歩き出した。



「ああああっ!」
叫びと共にエリザベートは右手を無造作に突きだした。
「ふん」
ティファレクトは左手を突きだし、エリザベートの右手とぶつけ合わせる。
ティファレクトの左手とエリザベートの右手が組み合い、力比べのように互いを押し合った。
「なるほど……たいした力だ……体格差を考えると確かに、腕力だけなら我以上かもしれぬな」
「当たり前よ! アタシがあんたなんかに遅れをと……おもっ!?」
ティファレクトが突然左手を捻ると、その反動だけでエリザベートが上空に放り上げられる。
「ブラッドスラッシュ!」
ティファレクトの突きだした右手から飛び散った無数の血が、無数の赤い刃となって、空中のエリザベートを追撃した。
「くっ……舐めるんじゃないわよ!」
エリザベートは空中で体勢を取り直すなり、右手を振り下ろして、迫る無数の赤い刃を薙ぎ払うように消し飛ばした。
「そんなことならアタシにもできるわよ!」
エリザベートが両手の掌を見つめていると、掌の上に赤い血が染み出していく。
「ほう……」
数秒後、エリザベートの両掌の上にはそれぞれ、赤い巨大な鉄球が形成されていた。
「ふむ、血の武器ぐらいはできるのか……だが、安易に武器を使うとは、吸血鬼としての誇りも拘りもないのか?」
「やかましい!」
エリザベートが両手を突き出すと、眼下のティファレクトを狙って鉄球が解き放たれる。
鉄球は赤い鎖でエリザベートの両手にそれぞれ繋がっていた。
「無数の棘の生えた星形の鉄球……確かモーニングスターとか言ったか……」
ティファレクトは跳躍……いや、飛翔して鉄球をかわす。
「まだよっ!」
エリザベートが両手の手首を動かすと、床にめり込んでいた二個の鉄球が、飛び跳ねるようにしてティファレクトの後を追った。
鉄球はジグザグや蛇のようなクネクネとした不可思議な動きをしながら、ティファレクトに様々な角度から襲いかかる。
「ほう……」
ティファレクトは自由自在に空を滑空して、鉄球を回避し続けた。
「追加っ! これで終わりよ!」
二個の鉄球の飛来する隙間をすり抜けていたティファレクトに、新たに八個の鉄球が同時に激突した。
「指一つにつき一個ずつ……アタシは同時に十個まで鉄球を操れるのよ! 覚えておくといいわ……まあ、もう遅いでしょうけどね」
エリザベートは勝ち誇ったような笑みを浮かべる。
ティファレクトの姿は八方から飛来した鉄球達に押し潰されて見えなくなっていた。
「クククッ……何がそんなに嬉しいのかな?」
「えっ?」
ティファレクトの声は、鉄球の集束している場所とはまったく違う場所から聞こえてくる。
エリザベートが声のした方向に視線を向けると、無傷のティファレクトが浮遊していた。
「……ちっ、避けたって言うの?……まあいいわ、今度こそ終わりよ! 血塗れの処女(ブラッディ・メイデン)!」
上下、左右、左上右上、左下右下、正面背後……十の方向から飛来した鉄球がティファレクトを押し潰し、同時に鉄球の棘が串刺しにする。
「……なるほど、まるで鋼鉄の処女(アイアン・メイデン)だな……串刺しにするだけでなく、押し潰す分だけより残酷か……?」
集束している鉄球達の中から、平然としたティファレクトの声が聞こえてきた。
「嘘……」
「嘘? 何がだ? まさか……この程度で吸血鬼を殺せるなどと思ってはいまいな……?」
鉄球達の隙間から赤い霧が漏れだしていく。
赤い霧は無数の蝙蝠に転じると、エリザベートに襲いかかった。
「ちっ! 寄るなっ!」
エリザベートは両手を振り回して、蝙蝠達を叩き落とそうする。
だが、蝙蝠達は直前で避けるか、当たったかと思えば赤い霧に戻りエリザベートの手をすり抜けてしまった。
赤い霧がエリザベートを包み込むように取り巻いたかと思うと、次の瞬間、霧が一斉に無数の蝙蝠に変化し、エリザベートの体中に噛みつく。
「い、痛あああああああああっ! ああぁぁぁぁ……」
蝙蝠達は物凄い勢いでエリザベートの全身の血を吸い上げていった。
「ああぁぁぁぁ……ああああああああああああああああっ!」
エリザベートは牙を突き立てられた瞬間の痛みの後にやってきた奇妙な脱力感と恍惚から逃れるように、奇声と共に体中から一気に魔力を放出する。
放出された莫大な魔力が、蝙蝠達をまとめて消し飛ばした。
「吸血鬼が……吸血……血を吸われ尽くされて死ぬなんて……これ以上の間抜け……屈辱はないわ……」
エリザベートは弱った声で呟く。
体の三分の二以上の血……『力』はすでに吸われてしまっていた。
人間だったら、それだけでもうとっくに死んでいるだろう。
「まったくだ、我もそこまで間抜けな吸血鬼はまだ見たことがない……」
ティファレクトの声はどこから聞こえてきたのか特定できない、まるで四方八方から同時に聞こえてきたかのようだった。
「……なっ!?」
エリザベートは周囲の異変に気づく。
周囲の空間が全て赤く、黒く、染め上げられていた。
「……何よ……これ……?」
エリザベートは赤黒い世界に一人取り残されている。
「血界……この空間全てが我だ。貴様はすでに我の胃の中にいるようなものだ、小娘……貴様をどう料理するかは我の心一つ……」
「ちぃっ!」
エリザベートは周囲の空間に向かってデタラメに鉄球を撃ちだした。
しかし、当然のごとく何の手応えもない。
赤黒い世界には壁すら……果てすらなかったのだ。
どこまで鉄球を伸ばしても無駄と判断したエリザベートは、鉄球達を引き戻し、自らの周囲を守るかのように展開させる。
ティファレクトがいつどこから出現して襲いかかってきても、瞬時に対応するためだ。
「ふむ……レクチャーをしてやるつもりだったが……貴様は吸血鬼としてあまりに見込みがない……一言で言うなら弱すぎる」
「なあっ!?」
聞き捨てならないセリフである。
「ふざけるなっ! このアタシが吸血鬼として見込みがない!?」
「そうだ、貴様は吸血鬼ではない。吸血鬼の真似事している人間のレベルだ……もういい、少しでも貴様に期待をした我が愚かだった……」
心底の落胆を含んだティファレクトの声が聞こえてきた。
「もう逝っていいぞ、小娘……」
エリザベートの周囲の空間から、狼の首が大量に生えだす。
「くっ!?」
エリザベートは鉄球を振るい、狼達の首を生えるそばから叩き潰していった。
「無駄だ……身の程知らずな背伸びをした人間よ……我が下僕の餌となれ」
エリザベートの叩き潰す以上の速さで、狼の首が無限に増殖していく。
「喰らい尽くせ!」
「あ……ああ……ああああああああああああああああああああああああぁぁぁっ!?」
赤黒い空間から、一斉に数百匹の狼が飛び出し、先を争うようにエリザベートに喰らいつていった。



世界が元へと戻ると、そこにはティファレクトと、殆ど頭部しか残っていないエリザベートの残骸が姿を見せた。
「ふん、復活記念の恩赦で少しだけ残してやった……そこから再生できるのならしてみるがいい……紛い物の吸血鬼よ」
ティファレクトはそう告げると、もうエリザベートの生首には興味を無くしたかのように無視して歩み出す。
「紛い物……偽者という意味ではあなたもエリザさんも同じなんですけどね」
ドスッと何かが突き立てられる音、次いで何かが焼け出す音が、ティファレクトの背後から聞こえた。
ティファレクトは背後を振り返る。
「……貴様……」
そこには、エリザベートの生首に半透明な水色の剣を突き刺している男が居た。
エリザベートの生首は水色の炎に包まれ、ゆっくりと消滅していく。
「エリザさんはあなたのように、一撮(つま)みの灰からでも蘇る……などということはできません。無から創りだしたあなたと違って、エリザさんは人間をベースに改造したものですからね。不死性にも差があるのは当然です」
エリザベートは灰一つ残さず焼失した。
「頭部だけになっては再生できないから……トドメを刺してやったのか?」
「さあ、どうですかね? あれだけ残っていれば時間をかければ再生できたかもしれませんね。まあ、私が手を貸せば100%復元可能でしたが……」
「……なのに助けずに殺したのか……」
ティファレクトの瞳が細まり、瞳の赤い輝きが増す。
「ええ、丁度良かったんで、魂だけの状態に戻って貰いました」
白と銀を基本とした王族のような豪奢な衣装を着こなした、漆黒の長髪と瞳の男は爽やかにも見える笑顔で言った。
「丁度良かっただと!?」
「ええ、もうクリフォト(邪悪の樹)という遊戯……茶番は終わりですから、後片づけをしなければいけません」
「……後片づけ……」
ティファレクトには自分が今感じてる感情がよく解らない。
エリザベートへの同情? いや、違う……これはきっとこの男への嫌悪だ。
「ふん、まだ甘さ(人間性)が我に残っていたのか?……いや、そうではない、ただ単純に貴様の全てが不愉快なだけだ!」
ティファレクトは自らの牙で左手の親指を噛み切る。
異常に勢いよく噴き出した血が、一振りの赤黒い剣と化した。
「……『あの時』、貴様が我に与えた恥辱、屈辱……まさか忘れてはおらぬだろうな……?」
ティファレクトはあの時のことを忘れたことは一瞬たりとも無い。
なぜなら、ティファレクトは、この男と、もう一人あの死神の少女への憎しみだけを糧に今日まで生きてきたからだ。
「……ああ、ゴミ扱いしたことですか? あなたも執念深い方ですね……もういいじゃないですか、ゴミ(人間)から吸血鬼に奇跡的に戻れたことですし……」
「否っ! 我は一度受けた屈辱は決して忘れん! この力! この姿は貴様への憎しみを晴らすために戻ったに違いない!」
「まさかとは思いますが、力が戻ったのは……天の計らいとか、神様の思し召しとか言い出さないでくださいよ?……一応あなたも神の敵である吸血鬼なんですから……」
「誰が言うかっ!」
ティファレクトは瞬時に男との間合いを詰め、赤黒い剣で斬りかかる。
「感謝なら、力を奪っただけで核は壊さなかった死神と、失った力の代わりを注いでくれた鬼にでもするんですね」
男は赤黒い剣を半透明な水色の剣で受け流すと、透かさずティファレクトの胴を真っ二つに斬り捨てた。






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一言感想板
一言でいいので、良ければ感想お願いします。感想皆無だとこの調子で続けていいのか解らなくなりますので……。



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